2015年1月27日火曜日

石川県周辺海域の水温 (期間:1月19日~23日)

沿岸の海面水温 1月23日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は11~12℃台で、過去5年平均との差は-0.5~0.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は11.9~13.0℃で、1月上旬から約1.2℃低下しました。前年同時期との差は+0.1~+0.9℃、過去3年平均との差は-0.5~+0.9℃でした。

港内の水温 今期の水温は9.9~12.5℃で、前年同時期との差は+0.3~+1.7℃、過去3年平均との差は+0.2~+1.6℃でした。

定置網の年間水揚量のまとめ (期間:2014年1月~12月)

2014年の県内主要港(橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港・七尾地区)の定置網による水揚げの概要は以下のとおりです。

水揚重量 2014年の水揚重量は13,638トンであり、前年(18,322トン)の74%、過去10年平均(14,961トン)の91%でした。過去10年平均に比べて、フクラギ・サバなどが多く水揚げされたものの、マアジ・マイワシ・カタクチイワシ・マルソウダ・ブリなどが少なくなりました。一昨年はマイワシの水揚げが好調で、総重量を大きく押し上げましたが、昨年はマイワシの水揚げが低調であったため、総重量も一昨年を大きく下回りました。

水揚金額 2014年の水揚金額は35.3億円であり、前年(42.0億円)の84%、過去10年平均(41.4億円)の85%でした。単価の高いブリや重量割合の高いマアジの水揚重量が少なかったことが比較的大きく影響しました。

産地価格 水揚金額の多い上位40魚種について、1995年を100とする価格指数を計算したところ、2014年の指数は69.4で、前年(63.3)を上回り、過去10年平均(77.7)を下回りました。近年の価格指数の低下にはフクラギ・マイワシなどの単価の低下が比較的大きく影響しています。

石川県主要港の水揚状況 (期間:1月1日~15日)

定置網 ブリは宇出津港および七尾地区を中心に83トン水揚げされました。11月上旬から1月中旬の累計は189トンであり、前年(807トン)および過去5年平均(586トン)を大きく下回って推移しています。フクラギ・マアジ・カワハギ・ヤリイカなどは前年を上回り、スルメイカ・サバは前年を下回りました。

まき網 フクラギを中心とした水揚げで、フクラギは前年を上回りました。

底びき網・ごち網 ズワイガニは15トン水揚げされました。11月上旬から1月中旬の累計は157トンであり、前年(182トン)および過去5年平均(214トン)を下回って推移しています。アマエビは前年を上回り、アカガレイ・ニギスなどは前年を下回りました。

その他(刺し網・釣り・採介藻など) マダラは11トン水揚げされました。11月上旬から1月中旬の累計は181トンであり、前年(256トン)および過去5年平均(221トン)を下回って推移しています。ガンド・カワハギなどは前年を上回り、ベニズワイガニ・マダコは前年を下回りました。

2015年1月13日火曜日

スルメイカ稚仔調査の結果 (期間:2014年10月)

日本海に分布するスルメイカの多くは秋に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。独立行政法人水産総合研究センター日本海区水産研究所は、孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年10月には合計72点で調査が行われました。

昨年10月の調査点当たりの稚仔採集個体数は1.49尾であり、前年(0.86尾)および過去5年平均(0.99尾)を上回りました。採集個体数は、近年増加傾向にあるものの、資源量の多かった2000年代前半より低い水準に留まっていることから、今後も資源動向に注意する必要があります。

地先水温のまとめ (期間:2014年1月~12月)

加賀市橋立港、志賀町赤住地先、能登町宇出津港、七尾市石崎港の昨年の月別平均水温と平年差は以下のとおりでした。水温の高低はその発生頻度で評価しており、2年に1回程度のものを「平年並み」、4年に1回程度のものを「やや~」、10年に1回程度のものを「かなり~」としています。

冬季(1~3月) 全体の平均水温は10.02℃、平年差は+0.21℃であり、「平年並み」でした。能登半島北西沖から冷水が強く張り出したため、志賀町地先では3月に「かなり低め」となりました。

春季(4~6月) 全体の平均水温は16.54℃、平年差は+0.20℃であり、「平年並み」でした。初夏には気温も高く、石崎港では6月に「かなり高め」となりました。

夏季(7~9月) 全体の平均水温は25.55℃、平年差は-0.04℃であり、「平年並み」でした。8~9月には天候不順により日照時間が少なく、地先によっては「やや低め」となりました。

秋季(10~12月) 全体の平均水温は17.34℃、平年差は+0.38℃であり、「平年並み」でした。11月には比較的好天であったため、石崎港では「かなり
高め」となりました。

石川県周辺海域の海面水温 (期間:1月4日~8日)

沿岸の海面水温 1月8日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は12~13℃台であり、過去5年平均との差は-0.75~0.0℃程度でした。

沿岸観測ブイの水温 今期の水温は13.3~13.7℃で、12月下旬から約1.1℃低下しました。前年同時期との差は-0.4~-0.1℃、過去3年平均との差は-0.3~+0.3℃でした。

港内の水温 今期の水温は11.1~13.9℃で、前年同時期との差は+0.1~+1.2℃、過去3年平均との差は+0.4~+1.6℃でした。

石川県主要港の水揚状況 (期間:12月16日~31日)

定置網 カタクチイワシ・サバ・マアジ・カワハギ・マイワシ・マダイは前年を上回り、スルメイカ・ソウダガツオは前年並み、フクラギ・ブリ・スズキは前年を下回りました。

まき網 ガンド・ブリは前年を上回り、フクラギは前年を下回りました。

底びき網・ごち網 アマエビ・ノトエビは前年を上回り、コウバコは前年並み、ズワイガニ・アカガレイ・マダラ・ニギスなどは前年を下回りました。

刺網・釣り・その他 ガンド・スルメイカは前年を上回り、マダラなどは前年を下回りました。