2016年8月30日火曜日

急潮情報(台風10号)2016-03-05


■本日08時40分発表の気象庁台風情報によれば、台風10号は、本日から31日未明にかけて、東北地方および日本海を縦断する見込みです。
■それに伴い、能登半島周辺海域では本日、夕方から明日一杯にかけて10~15m/sの南西よりの強風が連吹する見込みです。(昨日までの予想より、やや強くなりました)
■そのため、外浦海域では31日未明から早朝にかけて、流速1ノット前後の下り潮が、内浦北部海域(珠洲から能登小浦まで)では、31日正午前後に、内浦南部海域(七尾灘浦)では、31日夕方頃にそれぞれ1ノット前後の上り潮が発生すると予想されます。
■また、それ以後数日間は、0.5ノット前後の早い流れが周期的に発生すると予想されます。

2016年8月29日月曜日

急潮情報(台風10号)2016-03-04


■本日05時45分発表の気象庁台風情報によれば、大型で非常に強い台風10号は、30日夜に東北地方を縦断し、31日未明には日本海に抜ける見込みです。前回の急潮情報発表時点に比べて、能登半島を遠ざかる進路予報となりました。
■予報通りの進路を通った場合、流速1ノットを超える急潮が発生する可能性は低いと予想されます。
■しかしながら、台風10号は複雑な動きをしており、今後、進路予報が大きく変わる可能性も十分考えられ
ますので、今後の気象情報・急潮情報等に十分注意するとともに、警戒を怠らないようお願いします。

石川県周辺海域の水温 (期間:8月20日~24日)

沿岸の海面水温 8月24日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は26~27℃台で、過去5年平均との差は-0.5~+0.5℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は26.3~28.2℃で、8月中旬から約0.5℃上昇しました。前年同時期との差は-0.1~+2.0℃、過去3年平均との差は-0.8~+2.5℃でした。
港内の水温 今期の水温は27.5~30.5℃で、前年同時期との差は+0.1~+2.5℃、過去3年平均との差は+0.1~+2.2℃でした。

大型クラゲ情報 (期間:8月2日~8月24日)

■ 国立研究開発法人水産研究・教育機構が8月15日に、一般社団法人漁業情報サービスセンターが8月24日までに発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。

① 日本海(石川県以外) 8月5~22日には、長崎県から福井県までの広範囲にわたって、各地の定置網に大型クラゲの散発的な入網が続いています。いずれも少量ではありますが、傘径100cm程度の大型の個体も入網しています。8月8~19日には兵庫県但馬沖において兵庫県の調査船が、8月17~18日には鳥取県出雲沖・隠岐諸島北西において鳥取県の調査船が大型クラゲの採集調査を行い、それぞれ1日あたり1~30個体程度の入網がありました。また、大和堆付近の底びき網では、8月2~21日に、1~10個体程度の散発的な入網がありました。
② 対馬海峡 水産研究・教育機構は8月9日に博多・釜山間の国際フェリーで目視調査を行い、対馬海峡西水道で大型クラゲ3個体を視認しました。対馬海峡西水道の分布密度は0.00032個体/100m2であり、前回調査(7月26日)の0.049個体/100m2から大幅に減少しました。

対馬海峡から日本海への大型クラゲの流入はここ数年ではかなり早く始まり、当初、対馬海峡西水道における分布密度は平成19年とほぼ同程度で推移していましたが、対馬海峡からの流入量は急激に減少しています。また、黄海・東シナ海の分布密度はすでに低下しており、これまでの事例を踏まえると今後、対馬海峡からの流入は終息に向かうと考えられます。一方、日本海にはすでに相当数の大型クラゲが流入していると考えられ、日本海の沿岸及び大和堆でも出現が確認されています。今後は主に沖合域を北上し、9月上旬に津軽海峡に達すると予測されていますが、石川県周辺海域へ接近する可能性もあります。

■ 石川県内においては、8月22・24日に加賀市の定置網に大型クラゲ1個体の入網、22~24日に志賀町の定置網に1~2個体の入網がありました(水産総合センター調べ)。傘径はいずれも50~80cm程度でした。今後も石川県周辺海域で出現する可能性があることから、引き続き十分な注意が必要です。また、白山丸によるソリネット調査では、23日に橋立沖で3個体、金沢沖で1個体の混獲があり、24日にも金沢沖で2個体の混獲がありました。傘径は80cm程度の個体が主でしたが、100cmを超える大型の個体も1個体混獲されました。9月には沿岸域の底びき網漁が解禁となります。操業にあたっては大型クラゲの入網が予想されますので、十分注意してください。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。

石川県主要港の水揚状況 (期間:8月1日~15日)

定置網 サワラ・サゴシは137トン水揚げされました。6月上旬から8月中旬までの累計は455トンで、前年(676トン)を下回り、過去5年平均(238トン)を上回りました。マイワシ・シイラ・ガンドは前年を上回り、フクラギ・マアジは前年を下回りました。
まき網 フクラギ・ガンドは前年を上回り、ブリ・サバは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 沖合底びき網のハタハタは前年を上回り、アマエビは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 ガンド・フクラギ・カワハギは前年を上回り、ベニズワイガニは前年並み、サザエは前年を下回りました。

2016年8月26日金曜日

急潮情報(台風10号)2016-03-03


■本日05時45分発表の気象庁台風情報によれば、非常に強い台風10号は、29日に進路を大きく変え、本州を縦断し、31日3時には能登半島北沖に達する見込みです。(昨日の予報よりも遅くなっています)
■予報どおり進路を進んだ場合、能登半島最接近前には強い東寄りの風、能登半島通過後には西から南西の風が連吹すると考えられます。
■これらの風に伴い、能登半島外浦海域では31日未明頃から、内浦海域では31日昼過ぎから1ノットを超える急潮が発生すると予測されます。
■台風10号は複雑な動きをしており、今後、進路予報が大きく変わる可能性が十分考えられますが、今後の気象情報・急潮情報等に十分注意するとともに、適時・適切な急潮対策を講じるようお願いします。

2016年8月25日木曜日

急潮情報(台風10号)2016-03-02


■本日15時45分発表の気象庁台風情報によれば、非常に強い台風10号は、29日に進路を大きく変え、本州を縦断し、30日15時には日本海に達する見込みです。
■その後の進路予報は発表されていませんが、そのまま北進した場合、能登半島沖合には強い西から南西の風が連吹すると考えられます。
■急潮予測システム(日本海区水産研究所)によると、能登半島外浦海域では30日午後に、内浦海域では30日夕方から夜半にかけて1ノットを超える急潮が発生すると予測されています。
■現在、本県周辺海域の海面水温は平年より高く、さらに対馬暖流の勢力が平年よりかなり強いため、強い急潮が例年より発生しやすい要注意な状況です。
■台風10号は複雑な動きをしており、今後、進路予報が大きく変わる可能性が十分考えられますが、今後の気象情報・急潮情報等に十分注意するとともに、必要に応じて適時・適切な急潮対策を講じるようお願いしま
す。

2016年8月24日水曜日

急潮情報(台風10号)2016-03-01

■本日6時45分発表の気象庁気象情報によれば、台風10号は、現在の位置を維持しながら、27日03時には、太平洋南大東島近海で、中心気圧935hpa、中心付近の最大風速45m/sの強い台風となる予想です。
■その後の進路予報は発表されていませんが、本県周辺に接近する可能性もあります。
■現在、本県周辺海域の海面水温は平年より高く、さらに対馬暖流の勢力が平年よりかなり強いため、強い急潮が例年より発生しやすい要注意な状況です。
■台風10号は複雑な動きをしており、予測が難しい状況にあります。今後、予想進路等が大きく変わる可能性が十分考えられます。
■被害防止のため、今後の気象情報・急潮情報等に十分注意するとともに、適時迅速な急潮対策がとれるよう準備をお願いします。


2016年8月12日金曜日

大型クラゲ情報 (期間:7月13日~8月6日)

■ 国立研究開発法人水産研究・教育機構が8月4日に、一般社団法人漁業情報サービスセンターが8月6日までに発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。

① 日本海 8月1・2日に大和堆の底びき網に2個体(傘径70~100cm)が入網しました。また、8月3日に壱岐島沿岸の小型定置網に1個体(傘径100cm)が入網しました。
② 対馬海峡 水産研究・教育機構は7月26日に博多・釜山間の国際フェリーで目視調査を行い、対馬海峡東水道で1個体、対馬海峡西水道で397個体の大型クラゲを視認しました。対馬海峡西水道の分布密度は0.049個体/100m2で、前回調査時(0.097個体/100m2)からほぼ半減しました。
③ 東シナ海 7月13~20日の東シナ海西部における分布密度は0.0015個体/100m2であり、前回調査時(6月25~28日)の0.40個体/100m2から大きく減少しました。
④ 黄海 広島大学は7月25~29日に仁川・連雲港間の国際フェリーで目視調査を行い、黄海全域で傘径15~100cmの大型クラゲを視認しました。分布密度は0.07個体/100m2であり、前回調査時(7月11~15日)の0.39個体/100m2から大きく減少しました。観測域が異なるため単純に比較はできないものの、前年同時期の0.36個体/100m2を下回りました。

対馬海峡から日本海への大型クラゲの流入は昨年よりもかなり早く始まり、対馬海峡西水道の分布密度は平成19年とほぼ同程度です。但し、黄海・東シナ海の分布密度は既に低下し、対馬海峡から日本海への流入も減少傾向にあります。一方、既に一定量の大型クラゲが日本海に流入していると考えられ、移動予測計算の結果から、今後は主に沖合域を北上し9月上旬に津軽海峡に到達する見込みです。

■ 今後石川県周辺海域への接近も懸念されることから、十分な注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。

調査船白山丸のスルメイカ調査結果 (期間:8月2日~9日)

調査船白山丸は8月2日から9日に日本海中央部(大和堆周辺とその東側海域)でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は東経135度40分以西では32.5~73.8尾と高く、それより東側では6.1~19.2尾と低く、大和堆周辺海域にスルメイカが多く分布していました。全調査点の平均CPUEは31.6尾であり、前年同月平均(17.4尾)を上回り、過去5年同月平均(36.3尾)をやや下回りました。定点調査ではないため厳密には比較できませんが、今年8月の日本海中央部のスルメイカの分布量は昨年を上回り、過去5年平均を下回っていると考えられます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は21.5cmであり、魚体は前年(21.7cm)と同程度で、過去5年平均(22.3cm)より小さめでした。

石川県周辺海域の水温 (期間:8月4日~8日)

沿岸の海面水温 8月8日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は26℃台で、過去5年平均との差は-0.5~±0.0℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は25.6~27.9℃で、7月下旬から約1.3℃上昇しました。前年同時期との差は-0.9~+0.7℃、過去3年平均との差は-1.1~+1.1℃でした。
港内の水温 今期の水温は27.8~30.7℃で、前年同時期との差は-0.5~+1.5℃、過去3年平均との差は-0.1~+1.8℃でした。

石川県主要港の水揚状況 (期間:7月16日~31日)

定置網 ガンド・サバは前年を上回り、マイワシは前年並み、サワラ・サゴシ・フクラギ・マアジ・トビウオは前年を下回りました。
まき網 ガンド・サバ・マアジは前年を上回り、フクラギは前年並み、ブリは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 沖合底びき網のハタハタは前年を上回り、アマエビは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 サザエ・ベニズワイガニ・マダコは前年並みでした。