調査船白山丸は8月3日から5日に金沢沖の水深400〜500mの海域でホッコクアカエビ(甘えび)の分布調査を行いました。本調査は2008年から実施しており、縦150�×横220�のソリ付きの金属枠に長さ10m・網目16節(20.2mm)の袋網を取り付けた漁具を30分間曳網し、商品サイズ未満(頭胸甲長20mm未満)の稚エビの分布状況を調べています。
今回の調査では、頭胸甲長16mm付近に2008年生まれの卓越年級群(資源豊度の高い発生群)が確認されました(図参照)。この年級群は2009年8月の調査では頭胸甲長11mm付近にみられ、その後、順調に成長しており、来年(2011年)秋以降に漁獲サイズに達します。従って、2011年秋以降、漁獲量の増加が期待されます。
今年9月から来年6月の底びき網操業では、この卓越年級群の一部が商品サイズ未満で入網することが予想されます。漁業者の皆様におかれましては、稚エビの入網が多い海域での操業をひかえるか網目拡大して稚エビ保護に努めていただきますようお願いします。
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