11月に入り外浦海域の釣り・刺し網ではマダラの漁期となり、好漁であった昨年ほどではありませんが、順調な水揚げが続いています。
石川県内主要港におけるマダラ漁獲量(釣り・刺し網)の推移を見ると、平成15年漁期まで約10年ほど不漁が続きましたが、平成16年漁期に急増し325トンを記録しました。
これは平成13年に生まれたマダラの資源水準がかなり高く、この群れが4歳となり漁獲の主体になったことによるもので、その後、3年間に渡り200トンを超える水揚げが続きました。
その後は減少したものの、平成21年漁期(昨年の冬)に再び急増し、漁獲量は400トンを超えました。これは資源水準のかなり高い平成18年生まれが4歳(3kgサイズ)となり漁獲の主体になったことによるものです。平成21年漁期は内浦海域の定置網でも好漁となり、昭和61年以来24年ぶりに100トンを超える漁獲量(主要港合計で166トン)となりました。
平成22年漁期(今年の冬)は、この群れが5歳となり引き続き漁獲の主体になると思われますので、漁獲量は平年を上回ることが期待されます。
(海洋資源部 木本昭紀)
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