日本海では昨年の秋に生まれたスルメイカが今年の春から漁獲され始めます。昨年秋に行われた孵化直後の幼生(外套長1~3㎜)の分布量調査では、調査点当たりの平均採集個体数は1.25尾でした。1990年代以降の高い孵化水準が維持されているため、今年、漁獲対象資源が大きく減少することはないと判断されます。
一方、今年4月に行われた漁獲加入前個体(外套長2~10㎝)の分布量調査によると、5~7月に漁獲対象に成長する個体の調査点当たりの平均採集個体数は2.3尾であり、近年平均(16.2尾)を下回り、昨年(2.0尾)並みでした。
以上の結果から、今年5~7月の日本海におけるスルメイカの来遊量は近年平均を下回り、昨年並みと予想されます。なお、本予想の詳細は水産庁のホームページをご覧ください。
(http://abchan.job.affrc.go.jp/)
また、石川県沿岸の漁況の見通しについては、本漁海況情報197号をご覧ください。