調査船白山丸は5月16日から24日に主に北隠岐堆から大和堆付近でイカ釣り試験操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)の平均値は16.2尾であり、過去5ヵ年平均(12.0尾)および昨年(10.2尾)の値を上回りました。このことから、資源の来遊量は比較的良好と考えられます。一方、魚体サイズ(外套長)の平均値は17.2㎝で、過去5ヵ年のうちで最も小さく(最大は2006年の18.5㎝)、成長が遅れている模様です。日本海の海面水温は5月中旬時点で平年に比べて1~2℃低く、大和堆の南に位置する北隠岐堆付近でむしろ分布密度が高い傾向にあったことから、スルメイカの北上も遅れているものと考えられます。
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