石川県漁協すず支所から、「蛸島港の小型底びき網漁船が、これまでに見たことがない魚を水揚げした。」との連絡をいただきました。当センターで確認したところ「シャチブリ(鯱振)」という魚でした。体全体がやわらかく、特に口先はゼラチン質でぶよぶよしており、腹びれは鞭のように長く伸びています。四国や九州、沖縄の海底付近に生息している魚で、石川県ではめったに見かけない珍しい魚です。
鯱(しゃち)は想像上の動物で、天に昇り黄金の龍になって人々に吉祥を招くという古代中国の伝説があります。小型底びき網は2か月間の休漁期間に入りましたが、9月からの豊漁に期待したいと思います。
この魚の詳しい写真は石川県漁協すず支所参事さんのブログに掲載されていますので、こちらもご覧いただければと思います。(海洋資源部 木本昭紀)
http://osakana-suzu.blogspot.com/
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