独立行政法人水産総合研究センターは、毎年秋に日本海西部から九州西岸でスルメイカ稚仔(外套長1~3㎜程度)の分布量調査を実施しています。
合計72カ所の調査点でプランクトンネットを用いて稚仔を採集し、計数・集計した結果、昨年秋の調査点当たり平均採集個体数は0.5尾であり、過去10年平均の28%と少ないことが明らかになりました。日本海では秋に生まれた稚仔が翌年春以降の漁獲対象になることから、今年春以降のスルメイカの不漁が懸念されます。但し、1998年のように稚仔の採集個体数は少なかったにもかかわらず、翌年の資源量は平年並みになったこともありますので、引き続き4月の幼スルメイカ調査(外套長1~10㎝程度の個体対象)や6月の漁場一斉調査(外套長16㎝以上の個体対象)で今後の資源動向を追跡する予定です。
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