今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。0歳魚の7~9月累計漁獲量(県内主要10港定置網)は160トン(速報値)で平年(過去10年平均328トン)の約半分と低調に推移しています。
しかしながら、初漁期(7月)の漁獲量が少ない年は、後半(10-3月)の漁模様が良くなるという傾向が見られます(図1)。両者の関係に本年7月の漁獲量2.9トンを当てはめると、10月以降の漁獲量は563トンと見積もられます。海況条件による変動は大きいものの、フクラギ漁は今後上向き、最終的には平年(485トン)を上回ることが期待されます。
(海洋資源部 辻俊宏)
0 件のコメント:
コメントを投稿