1 漁業情報サービスセンターが10月11日現在で集計した、最近2週間の1日あたりの入網、目視数の分布を図1に示しました。出現範囲は、対馬海峡から津軽海峡周辺および太平洋三陸北部沿岸にかけての海域に拡大しました。10月上旬には、対馬の定置で最大250個体の入網があったほか、山口県見島沖の底びき網で1網あたり15-30個体の入網がみられています。しかしこれまでのところ、1000個体レベルのまとまった出現は報告されていません。
2 石川県水産総合センターが集計した10月1日~11日にかけての本県沿岸での出現位置を図2に示しました。底びき網では、加賀沖~舳倉島沖の水深500m付近や珠洲沖の200m付近で操業あたり1~3個体(最大7個体)が入網しました。定置網は、外浦の定置網で数個体~最大21個体が入網しています。
3 10月4日に独立行政法人水産総合研究センターがとりまとめた大型クラゲの出現と予測に関する情報によれば、黄海では大型クラゲが依然として広範囲に分布するものの、分布密度は低下しています。9月25日に実施した対馬海峡での目視調査では、東水道中央部および韓国沿岸付近を中心に大型クラゲの出現が認められましたが、出現量は9月11日の調査と同様少ない状況です。
※現在のところ大型クラゲの出現量は少ないものの、2007年は10月以降に大量出現がみられています。沖合にまとまった分布があり、それらが沿岸に出現する可能性もありますので、引き続き大型クラゲの動向にご注意ください。
皆さまから寄せられた入網情報は、漁業情報サービスセンターで他県の情報と併せて集約されています。この結果は、携帯用ホームページで閲覧できますので、ご利用ください。http://www.jafic.or.jp/kurage/index.html
(海洋資源部 大慶則之)
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