11月28日に能登町沿岸の定置網にウミガメが迷い込んだとの報告がありました。県漁協能都支所の水槽で保護されていたウミガメを確認したところ、体重13.7kgのアオウミガメでした。
アオウミガメは熱帯・亜熱帯の海に多く分布し、日本周辺では小笠原諸島や南西諸島が主な産卵場となっています。成長したアオウミガメは餌を求めて日本海にも回遊し、まれに石川県沿岸の定置網に迷い込むことがあるようです。石川県沿岸ではアオウミガメの他、アカウミガメも見かけることがありますが、アオウミガメはアカウミガメに比べ頭が小さく首が細いこと、甲羅の表面がつるつるしていることが特長です。
亀の出現は吉事の前兆と言われており、漁師さんは大漁を祈願して亀にお酒を飲ませて海に帰す風習があります。12月に入り富山湾沿岸の定置網では寒ブリのシーズンを迎えました。今年は各地で好調なスタートとなっているようで、今後の豊漁に期待したいと思います。
衰弱したり死亡して漂着したウミガメを確認しましたら、能登島水族館または石川県水産総合センター、石川県農林水産部水産課へご連絡をお願いします。
(海洋資源部 木本昭紀)
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