2013年7月10日水曜日

大型クラゲ情報 (期間:6月17日~26日)

 独立行政法人水産総合研究センターが7月4日までに発表した大型クラゲに関する調査情報は次のとおりです。
 水産総合研究センターの調査船陽光丸は6月17~23日に東シナ海で目視調査とネット調査を行い、右図の斜線の海域で大型クラゲの出現を確認しました。ネット調査では0~3個体(傘形30~66cm)が入網、目視調査(航行中5~10分間当たり)では最大で344個体(20~50cm)が確認されました。

 広島大学は6月22~26日に青島と上海を結ぶ日中フェリーで目視調査を行い、右図の黒塗海域で大型クラゲの出現を確認しました。黄海の青島沖では9個体(10~30cm)、中央部では6個体(10~20cm)、東シナ海の上海沖では小規模な集団(20~50cm)が確認されました。日中フェリーの調査から求めた分布密度は0.007~0.02個体/100m2であり、「大型クラゲ出現注意報(注)」の基準となる0.1個体以上/100m2には達していません。

 現時点では、今年の発生量の多少を評価することは困難ですが、潮流の予測に基づいて今後の大型クラゲの動きを見積もると、分布域の先端は7月20日頃に対馬海峡付近に達する見込みです。

 注: 本年度より、大型クラゲの大量発生の恐れがある場合、水産総合研究センターは「大型クラゲ出現注意報」を発表することとなりました。対象海域は対馬海峡・日本海・太平洋の3区分となっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿