2013年11月12日火曜日

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

本県の寒ブリ漁は11月後半から始まり、12~1月が盛漁期となります。11月から翌年3月の県内主要10港の定置網による寒ブリ(体重4kg以上)の水揚量は、1995年以降、200~1,500トンと大きく変動していますが、最近10年については、平均612トンと高い水準で推移しています。今年、寒ブリとなる2009~2011年生まれの資源水準は総じて高く、5~6月の北上期の水揚量も590トン(過去10年平均比:236%)を記録しました。

寒ブリの水揚量は海況(200m深水温)に強く影響されます。佐渡島北沖の200m深水温が比較的高いことに加えて、能登半島北沖に冷水域が強く差し込むような海況になると、豊漁になる傾向があります。今年12月の200m深水温はこのような好条件になると予想されています。過去10年間の北上期の水揚量と12月の200m深水温の関係式から、今期の定置網による寒ブリ水揚量は820トンと見積もられました。今後の海況や気象によって変動する可能性はありますが、今期については、大漁であった2010年・2012年には及ばないものの、過去10年平均(612トン)をかなり上回る水揚げが期待できます。

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