本県沿岸の定置網では12月頃からスルメイカの水揚量が徐々に増えてきます。スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬季に定置網で漁獲されるスルメイカは冬生まれ群です。冬季の定置網による水揚量は年変動が大きく、これには海水温が関係しています。過去11年間の1~3月の水揚量と1月の50m深平均水温の関係を調べたところ、秋田県沖(北緯39~40度・東経138~139度の海域)の水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。
日本海海況予測システムでは、来年1月の秋田県沖の水温は10.5℃と予想されて います。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、来年1~3月の定置網によるスルメイカの水揚量は429トンと見積もられ、前年(499トン)を下回るものの過去5年平均(409トン)を上回ると予想されます。
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