丸くて細長く赤い体、長くて硬い口、なんとも珍しい形の魚ですが、本名(標準和名)をアカヤガラと言います。世界中の暖かい海に分布しており、太平洋では比較的よく見られ、最大で2mにまで達します。白身で淡白でありながら味わいがあり、高級魚として、刺身、塩焼、干物、吸い物等、様々な調理法で楽しまれています。
石川県では、以前は数年に1回しか獲れない珍しい魚でしたが、2000年頃から冬季の定置網に少ない(年間50~400kg程度)ながらも水揚げされるようになりました。今年は秋以降、体長1mの大型のものを中心に毎日のように漁獲され、1網で数10尾漁獲されることも珍しくありません。年間水揚量は12月16日現在で2.5トンと過去10年平均の25倍以上に達しています。夏の高水温と最近の大時化が珍客を呼んだのかもしれません。
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