2013年12月27日金曜日

寒ブリ漁の現況と今後の見通し

寒ブリ漁は11月中旬から好調に始まり、11月としては1995年以降で最高の126トンを記録しました。12月も好調に推移しており、12月中旬までの累計は405トン(速報値)と過去10年平均(134トン)を大きく上回っています。水揚げされたもののほとんどが体重7kg以上の「大ブリ」です。11月には体重8kg台のブリが多く水揚げされましたが、12月には体重10kg以上のブリが多くなっています。

本県の定置網による寒ブリの 水揚量は、12月の佐渡島北沖の200m深水温が高く、能登半島北沖の200m深水温が低いと多くなる傾向があります。11月12日発表の漁海況情報289号では、12月の水温条件が良好と見込まれたことから、寒ブリ漁は豊漁になると予想しました。12月の水温条件は11月12日時点の見込みよりもさらに良くなっています。この水温に基づいて寒ブリの水揚量を予測したところ、今期(今年11月から来年3月)の水揚量は1,181トンと見積もられました。今後、体重4~6kg台の「中ブリ」の水揚げも加わり、最終的には大漁であった2010年・2012年並みの水揚量になると考えられます。

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