2014年1月20日月曜日

スルメイカ稚仔調査の結果 (期間:2013年10月~11月)

日本海に分布するスルメイカの多くは秋に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。独立行政法人水産総合研究センター(日本海区水産研究所)は、孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年秋には合計66点で調査が行われました。

昨年秋の調査点当たりの稚仔採集個体数は0.86尾であり、一昨年(1.10尾)および過去5年平均(1.02尾)を下回り、1990年以降では2番目に低い水準になりました。2000年代に入ってから稚仔採集個体数は減少傾向にあります。さらに近年、秋生まれのスルメイカの資源量も減少傾向にあることから、今後の資源動向に注意する必要があります。

スルメイカの資源動向については、4月の幼イカ調査(外套長 1~10㎝程度)や6月の漁場一斉調査(外套長16cm以上)でも調べる予定です。これらの結果は本情報で適時お知らせします。

0 件のコメント:

コメントを投稿