調査船白山丸は10月16日から23日に大和堆付近の海域でイカ釣り操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は1.5~23.9尾と低く、今年9月(本情報315号参照)から大幅に低下しました。本調査の平均CPUEは13.5尾であり、前年の同時期平均(10.3尾)と同程度で、過去5年間の同時期平均(27.6尾)を下回りました。定点調査でないため厳密には比較できませんが、今期の大和堆付近におけるスルメイカの分布量は過去5年平均を下回っているものと判断できます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は22.0cmであり、前年(23.1cm)および過去5年平均(24.4cm)に比べて魚体は小さめでした。従って、今年9月に大和堆付近に分布していたスルメイカ(平均外套長:24.2cm)の多くは既に南下し、新たに小型個体が来遊してきたものと考えられます。
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