調査船白山丸は1月14~16日に金沢沖の水深400~500mの海域でアマエビ(ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。本調査は2008年から実施しており、縦150cm×横220cmの金属枠に長さ10m・網目16節の袋網を付けた漁具を30分間曳網し、稚エビの分布を調べています。
2010年生まれと2011年生まれのアマエビについては、これまでの調査から発生量が多い卓越年級群であることが分かっており、いずれも頭胸甲長20mm以上の漁獲対象サイズに成長したと考えられます。
今回の調査では、頭胸甲長20mm以上の個体の1回曳網当たりの入網尾数は428尾であり、過去5年平均(155尾)を大きく上回りました。このことから、2010年生まれと2011年生まれのアマエビは高い資源水準を維持したまま漁獲対象になったものと考えられます。
昨年の県内主要10港のアマエビの水揚量は793トンであり、過去10年間で2番目に多く、前年の580トンを大きく上回りました。2010年生まれの卓越年級群が漁獲対象になったため水揚量が増加したものと考えられます。今年から2011年生まれの卓越年級群も漁獲対象になることから、今後も好漁が続くと予想されます。
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