国立研究開発法人水産総合研究センターが8月3日に発表した大型クラゲに関する情報は次のとおりです。
日本海 7月31日現在、対馬海峡を除く日本沿岸での出現は確認されていません。
対馬海峡 広島大学は7月22日に博多・釜山間の国際フェリーで目視調査を行い、対馬海峡西水道で4個体の大型クラゲを視認しました。対馬海峡西水道の分布密度は0.0003個体/100m2であり、前年同期(0.0003個体/100m2)と同じでした。
東シナ海 水産総合研究センターの調査船陽光丸は7月17~20日に東シナ海で目視調査を行い、東シナ海西部(上海沖)で大型クラゲの分布を確認しました。東シナ海西部の分布密度は0.004個体/100m2であり、前年同時期(0.001個体/100m2)を上回りました。
黄海 広島大学は7月22~24日に下関・青島間の国際フェリーで目視調査を行い、黄海南部から青島沖で大型クラゲの分布を視認しました。黄海全域の分布密度は0.36個体/100m2であり、前年同時期(0.0005個体/100m2)を上回りました。大型クラゲが大量出現しなかった2008・2010・2011・2014年の分布密度(0.1個体/100m2未満)を上回っています。
以上の結果から、大型クラゲの分布水準は前年同時期を上回っていると判断されます。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視情報がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
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