本県沿岸の定置網では12月頃からスルメイカの水揚量が徐々に増えてきます。スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬季に定置網で漁獲されるスルメイカは冬生まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大きく、これには海水温が関係しています。過去13年間の1~3月の水揚量と1月の50m深平均水温の関係を調べたところ、秋田県沖(北緯39.2~40.2度・東経137~139度の海域)の水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。
拡張版日本海海況予測システムでは、来年1月の秋田県沖の50m深平均水温は9.5℃と予測されています。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、来年1~3月の定置網によるスルメイカの水揚量は616トンと見積もられ、過去5年平均(513トン)をやや上回り、昨年(687トン)をやや下回ると予想されます。
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