日本海に分布するスルメイカの多くは秋に生まれ、翌年の春以降に漁獲されます。水産総合研究センター日本海区水産研究所は、孵化直後のスルメイカ稚仔(外套長1~3mm程度)の分布状況を調べるため、毎年秋に山陰から九州北西部の沿岸でプランクトンネットによる採集調査を行っており、昨年10月から11月には合計72点で調査が行われました。
調査点当たりの稚仔採集個体数は0.64尾であり、前年(1.49尾)および過去5年平均(1.04尾)を下回りました。採集個体数は、2000年代後半以降、減少する傾向にあり、資源量の多かった2000年代前半の半分以下になっていることから、今後の資源動向に十分注意する必要があります。
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