日本海沿岸 漁獲加入前のスルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を調べるため、石川県水産総合センター・富山県水産研究所・日本海区水産研究所は4月に日本海で表層トロール調査を行いました。調査時に外套長5cm以上であったイカが5~7月の漁獲対象になります。外套長5cm以上のイカの調査点当たりの平均採集尾数は8.6尾であり、前年(5.8尾)を上回ったものの、過去5年平均(21.2尾)を下回りました。昨年秋の孵化幼生調査では、調査点当たりの平均分布密度は0.13尾と低く、前年(0.64尾)および過去5年平均(0.92尾)を下回っており、今期漁獲されるイカの孵化量は資源が低かった1980年代の水準にまで落ち込んでいます。以上から、今期の日本海沿岸への来遊量は不漁であった前年並みで、過去5年平均を下回ると予想されます。一方、対馬暖流の水温はやや高めと予想されており、漁期の開始は近年並みと考えられます。なお、日本海沿岸の漁況予報(平成29年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報)の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ(http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。
2017年4月28日金曜日
スルメイカの漁況の見通し (予報期間:5月~7月)
日本海沿岸 漁獲加入前のスルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を調べるため、石川県水産総合センター・富山県水産研究所・日本海区水産研究所は4月に日本海で表層トロール調査を行いました。調査時に外套長5cm以上であったイカが5~7月の漁獲対象になります。外套長5cm以上のイカの調査点当たりの平均採集尾数は8.6尾であり、前年(5.8尾)を上回ったものの、過去5年平均(21.2尾)を下回りました。昨年秋の孵化幼生調査では、調査点当たりの平均分布密度は0.13尾と低く、前年(0.64尾)および過去5年平均(0.92尾)を下回っており、今期漁獲されるイカの孵化量は資源が低かった1980年代の水準にまで落ち込んでいます。以上から、今期の日本海沿岸への来遊量は不漁であった前年並みで、過去5年平均を下回ると予想されます。一方、対馬暖流の水温はやや高めと予想されており、漁期の開始は近年並みと考えられます。なお、日本海沿岸の漁況予報(平成29年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報)の詳細については、水産庁の資源評価等推進委託事業のページ(http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。
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