2017年10月13日金曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

■ 今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。今年7~9月の主要10港定置網による水揚量は260トン(速報値)であり、平年(過去10年平均:303トン)並みで推移しています。

■ 盛漁期(10~11月)の水揚量は11月の富山湾における50m深水温が高いほど多く、越冬期(12~3月)の水揚量は1月における能登半島北西沖の50m深水温が低いほど多くなる関係がそれぞれみられます。この関係と今期の水温予測値(※)から、10~来年3月の水揚量は、合計452トン程度と見積もられました。今後の海況により変動はあるものの、今期のフクラギ・コゾクラ漁獲量は前年(480トン)並みで、平年(過去10年平均:568トン)をやや下回ると予想されます。
※日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システム(JADE2)より

0 件のコメント:

コメントを投稿