県内主要港の3~5月の船曳網等によるサヨリの水揚量は、1998年には163.0トンありましたが、その後減少し、2010年以降は10~30トン程度で推移しています。この長期的な水揚量の減少の主な理由としては、操業隻数の減少があげられます。一方、近年の水揚量の変動と沿岸水温(宇出津港内の水温)との関係を調べたところ、一部例外的な年はあるものの、2月下旬の沿岸水温が低いほど、3~5月の水揚量が少ない傾向がみられました。
今年2月下旬の宇出津港の平均水温は9.7℃でした。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年3~5月の主要港の船曳網等による水揚量は17.9トンと推定され、前年(8.9トン)を上回り、過去5年平均(20.2トン)並みになると予想されます。
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