小型いか釣り漁船によるスルメイカの水揚げは漁期中盤にさしかかっていますが、漁模様は低調に推移しています。
5月1日から21日の県内水揚量は77トンであり、前年(400トン)および過去5年平均(534トン)を大きく下回っています。銘柄別の箱数割合をみると、30尾入りと40尾以上入りが全体の63%を占めており、前年(94%)および過去5年平均(76%)よりも割合が低く、前年および過去5年平均よりも小型個体の割合が少なくなっています。
5月上中旬の延べ入港隻数と水揚量を集計したところ、今年の入港隻数は441隻で、昨年(795隻)および過去5年平均(1,010隻)を下回っています。また、入港1隻当たりの水揚量を求めたところ、今年は151kgであり、前年(420kg)および過去5年平均(493kg)を下回っています。従って、今年はスルメイカの来遊量が少なく、このため出漁も少なくなっているものと考えられます。5月23日現在、漁場は金沢沖と輪島沖にあり、佐渡以北では漁場は形成されていない模様です。
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