日本海 対馬の定置網で6月21日~7月4日に1カ所当たり1~2個体(傘径30~60cm)の、大型クラゲの散発的な入網がありました。また、五島の定置網で6月21・22日に1カ所当たり3~6個体(傘径30~60cm)、福井県越前町の定置網で7月1・4日に1個体ずつ(傘径15~20cm)入網しました。
東シナ海 水産研究・教育機構の調査船陽光丸は6月25日~7月1日に東シナ海で目視調査等を行い、東シナ海西部で傘径20~100cmの大型クラゲの分布を確認しました。なお、ネット調査では入網がありませんでした(前年は1個体)。
黄海 広島大学は6月19日~29日に仁川(韓国)・連雲港(中国)間と上海・大阪間の国際フェリーで目視調査を行い、仁川・連雲港間では視認されませんでした。仁川・連雲港間における前々年度、前年度同期の最大密度は13.3個体/100m2、0.015個体/100m2であり、今年度は前年度と同様、前々年度を大きく下回りました。なお、上海・大阪間では済州島南沖で傘径50~100cmの小規模な集団(最大密度0.16個体/100m2)を視認しました。
東シナ海および黄海における分布状況から、現時点では日本周辺海域における大型クラゲの大量出現の可能性は低いと考えられますが、対馬で少量ながら入網が続いていることから、石川県でも注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
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