
分布状況と魚体サイズ 能登半島沿岸から日本海中央部ではCPUEはやや高く、外套長21cm未満の個体が多く分布していました。北海道沿岸でもCPUEは比較的高く、道北・道央では同19cm未満の個体、道南では同19cm以上の個体が多く分布していました。今年は外套長19cm以上の個体の分布量は前年並みで、同19cm未満の個体の分布量は前年より少ないことが分かりました。
太平洋側の分布状況 太平洋側に分布するスルメイカは10月以降、宗谷海峡および津軽海峡を経由して日本海に来遊するため、太平洋側の分布状況は10月以降の日本海の漁況に影響します。太平洋スルメイカ長期漁況予報によると、8~9月の来遊量は常磐~三陸海域では前年を下回り、津軽海峡~道東海域では前年並みと予想されています。
漁況の見込み 以上より、日本海全体では今期の来遊量(漁獲量)は前年および過去5年平均を下回ると予想されます。海域別の来遊量の予想は以下のとおりです。
道北・道央:前年および過去5年平均を下回る。
道南・津軽:前年並みで、過去5年平均を下回る。
本州北部日本海および西部日本海:近年同様、漁場は形成されにくい。
沖合域:前年および過去5年平均を下回る。11月まで道西沖、11月以降は大和堆付近が漁場となる。
本予報の詳細については下記URLの資料をご覧ください。
日本海スルメイカ長期漁況予報 : http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2018/20180720_n/
太平洋スルメイカ長期漁況予報 : http://www.fra.affrc.go.jp/pressrelease/pr2018/20180720_t/
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