2018年10月17日水曜日

フクラギの漁況の見通し (予報期間:10月~来年3月)

 今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は、本県では7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、10月にはフクラギと呼ばれるサイズにまで成長します。今年7~9月の主要10港定置網による水揚量は167トン(速報値)であり、過去10年平均(303トン)を大きく下回っています。

盛漁期(10~11月)は11月における富山湾の50m深の水温が高いほど好漁に、越冬期(12~3月)は1月における能登半島北西沖の50m深の水温が低いほど好漁になる関係がそれぞれみられます。今期の水温予測値(※)から水揚量を予測したところ、合計468トンと見積もられました。今後のフクラギ漁は本格化していくものの、10月~来年3月のフクラギの水揚量は期間を通して、過去10年平均をやや下回って推移すると予想されます。
※日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システム(JADE2)より

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