■ 本県の寒ブリ漁は11月後半より始まり、12~1月が盛漁期となります。県内主要10港の定置網による寒ブリ(体重4㎏以上、11月~翌年3月)の水揚量は、近年、大きく年変動しており、昨年漁期は、平年(過去10年平均)を下回る低調な漁模様となりました。
■ 本県の寒ブリの水揚量は北上期(5~6月)の水揚量と南下期の海況(水温)に強く影響されます。北上期の水揚量が多いことに加えて、南下期の水温が富山湾内では高めで、能登半島北西沖では低めとなり、両海域の水温差が大きくなると、豊漁になる傾向があります。
■ 今年の北上期のブリ水揚量は416トンと平年(212トン)を上回り好漁でした。また、今年12月における水温差も平年を上回ると予想されています(※)。
■ これらのデータに基づく関係式から、今期の寒ブリ漁の水揚量は816トンと見積もられました。今後の海況や気象によって変動する可能性はあるものの、今期の水揚量は、平年(588トン)を上回ると予想されます。
※ 日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システムより
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