2018年12月17日月曜日

第24回 石川県青年・女性漁業者交流大会を開催しました




 平成30年12月1日(土)に、石川県水産会館5階大ホールで、石川県青年・女性漁業者交流大会を開催致しました。今回は漁業者活動発表が1課題と、特別講演が2講演あり、集まった約80名の参加者はとても真剣に聞き入っていました。
 漁業者活動発表では、石川県漁協穴水支所の齋藤義己(さいとうよしみ)さんから、「帽子屋からカキ養殖へ~Iターン漁師の挑戦~」と題して発表していただきました。平成26年5月に夫婦で東京都内から穴水町に移住された齋藤さんは、穴水町で知り合った親方に指導を受けながら、全く未経験のカキ養殖や刺網等を始め、育てたカキの売り先の開拓が困難なことからカキや自分が獲った魚などを提供するレストランをオープンさせました。レストランでカキを焼くのは珠洲の珪藻土コンロ、お椀は輪島塗を使用するなど、オール能登のこだわりで開いているそうです。それらの取り組みはSNSで情報発信するとともに、新聞・雑誌・TVでも取り上げられています。齋藤さんには来年春に東京で開催される全国青年・女性漁業者交流大会でも活動発表をしていただく予定です。
 続いて、能登町立小木小学校の加賀浩先生から、「小木小学校での里海科の活動について」と題して特別講演をしていただきました。小木小学校は、地元の県漁協小木支所・能都支所の漁業者を講師に招いたり、地域の関係機関などの協力を得ながら、全校生徒が海に親しみ、ふるさとに誇りと愛着を持つよう取り組んでおられます。この活動を通して生徒たちの海や漁業への興味関心が高まり、もっと知りたい調べたいという意欲につながっているそうです。
 最後に、フードコーディネーターの、しもおきひろこさんから、「お魚料理教室から見えてくるこれからの魚食」と題して特別講演をしていただきました。しもおきさんは最近の家庭での魚食の低迷を受け、石川県漁協やエフエム石川と協力して「親子おさかな料理教室」や「女子力アップおさかな料理教室」などを多数開催し、リピーターも出るなど好評とのことです。子どもは、魚料理では焼き魚が最も苦手なこと、料理の好き嫌いは小学校に入学する頃には決まってしまうなどの事例を紹介され、子どもの頃から魚を食べさせるには、保育園などでのお魚料理教室の開催といった地域ぐるみの連携が重要であることなど、大変興味深い内容のご講演をいただきました。

0 件のコメント:

コメントを投稿