アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網によって漁獲されます。
定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温が関係しています。9~12月の水揚量と9月上旬の宇出津港の水温との関係を調べたところ、水温が高い年ほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は25.9℃であり、過去5年平均(25.8℃)とほぼ同じでした。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は123トン程度と推定され、前年(108トン)をやや上回り、過去5年平均(122トン)と同程度と予想されます。
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