■ スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があ
り、冬に定置網で漁獲されるスルメイカは主に冬生
まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大き
く、これには海水温が関係しています。過去18年間
の1~3月の水揚量と1月の50m深水温の関係を
調べたところ、能登半島北沖と秋田県西沖の平均
水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられまし
た。
■ 海況数値モデル(水産資源研究所)による
と、来年1月の能登・秋田県沖の50m深平均水温
は過去5年平均並みになると予測されています。
■ 一方、水産資源研究所によれば、冬生まれ群の資源量は近年減少しており、今年の資源量も前年
および過去5年平均を下回っています。これにともない水揚量は減少する可能性があります。
■ この水温と資源量に基づいて、来年1~3月の定置網による水揚量を予測したところ、342トンと
見積もられました。今期の定置網による水揚量は前年実績(415トン)を下回るものの、過去5年平均
実績(361トン)並みになると予想されます。
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