■ 調査船白山丸は1月23~26日に金沢沖の水深375~500mの海域でアマエビ(標準和名:ホッコクアカエビ)の分布量調査を行いました。この調査は冬期と夏期の年2回実施しており、金属枠に袋網をつけた漁具を30分間曳網し、今後漁獲対象になる小型エビ(若齢エビ)の資源量を調べています。
■ 3歳エビ(2019年生まれ)は1曳網当たり172尾採集されました。2019年生まれは2021年1月の調査以降多く採集されており、卓越年級群の可能性が高いと考えられますが、2010年・2011年・2014年生まれに比べると分布量が少ないと考えられます。
■ 2021年のアマエビの県内水揚量は706トンであり、前年から減少しました。近年の減少の主な理由は、時化の影響による出漁回数の減少や2015年以降の漁獲の主体であった2010年・2011年の分布量が寿命などにより減少したことが考えられます。このため、今後はやや漁獲量が減少する可能性があるものの、分布量が比較的豊かな2014年生まれと2019年生まれに支えられた漁獲になると考えられます。
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