■ 今年4月に漁獲加入前のスルメイカ(外套長2~10cm程度)の分布量を調べるため、本県を含む日本海側各府県と水産資源研究所が一斉に日本海で表層トロール調査を行いました。調査時に外套長5cm以上であったイカが5~7月の漁獲対象になります。外套長5cm以上のイカの調査点当たりの平均採集尾数は1.0尾で、前年(10.0尾)および過去5年平均(6.8尾)を下回りました。また、昨年秋に水産資源研究所が行った孵化幼生調査では、調査点当たりの平均分布密度は0.07尾で、前年(0.34尾)および過去10年平均(0.57尾)を下回りました(漁海況情報518号で報告済)。以上の調査結果に基づき、今期の日本海沿岸への来遊量は前年および過去5年平均を下回ると予想されています。日本海沿岸の漁況予報の詳細(2023年度第1回日本海スルメイカ長期漁況予報)については、水産庁の資源評価等推進委託事業ページ(http://abchan.fra.go.jp/)をご覧ください。なお、本県沿岸における小型イカ釣りの水揚量は、日本海各府県への来遊量だけでなく、能登半島周辺の水温の影響を受けて増減すると考えられます。前回の漁海況情報521号で報告したとおり、水温は過去5年平均並みになると予想されており、水揚量も過去5年平均になると予想しています。
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