■ 水産研究・教育機構、並びに本県を含む北海道から鳥取県の7道県の調査船が6月中旬から7月上旬に日本海の48定点でイカ釣り一斉調査を行い、スルメイカの分布や魚体サイズ(外套長)を調べました。水産研究・教育機構が発表した来遊量の見込みの概要は以下のとおりです。
■ 来遊状況 全調査点の釣機1台1時間当たりの漁獲尾数(CPUE)の平均値が来遊量の指標になります。今年の平均CPUEは0.49尾であり、前年(2.05尾)および過去5年平均(7.87尾)を下回りました。従って、今年の日本海の来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると考えられます。
■ 分布状況と魚体サイズ 調査海域の全域でCPUEは低く、スルメイカが高密度に分布する海域はありませんでした。道北・道央では外套長16cm台以下、北部日本海では17~20cm台、西部日本海では21cm台以上の個体の割合が高い傾向がみられました。
■ 太平洋側の状況 10月以降の日本海の漁況に影響する太平洋側のスルメイカの分布状況は前年並みに少ない模様です。
■ 来遊量の見込み 以上の結果から、8~12月の日本海全体の来遊量(漁獲量)は前年および過去5年平均を下回ると予想されます。海域別の予想は以下のとおりです。
道北・道央: 前年および過去5年平均を下回る。
道南・津軽: 前年並みで、過去5年平均を下回る。
本州北部日本海: 前年および過去5年平均を下回る。
西部日本海:前年および過去5年平均を下回る。
沖合域:前年および過去5年平均を下回る。
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