■ 本県の寒ブリ漁は11月後半頃に始まり、12~1月に盛漁期を迎えます。県内主要10港の定置網による寒ブリ(11~3月に漁獲される体重4kg以上のブリ)の水揚量は来遊状況により大きく変動し、昨年漁期は過去10年平均を上回り、1995年以降で最高の水揚量となりました。
■ 寒ブリの水揚量は、南下期(12月)の100m深水温が能登半島東方沿岸で高く、能登半島北方沖合で低いほど、さらに、北上期(4~7月)の水揚量が多いほど、多くなる傾向にあり、その関係式から予測することができます。
■海況数値モデルによると、今年12月の100m深水温(11月13日時点の予測値)は能登半島東方沿岸と能登半島北方沖合でともに平年より低めと予想されています。一方、今年4~7月のブリの水揚量は過去10年平均を上回りました。これらの情報を前述の関係式にあてはめると、今期の寒ブリの水揚量は255トンと見積もられ、前年(1,508トン)および過去10年平均(511トン)を下回ると予想されます。
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