2010年7月30日金曜日

スルメイカの資源状況と漁況の見通し(8〜12月) その2

2.日本海におけるスルメイカの分布状況
 一斉調査時のスルメイカの分布状況は図2のとおりでした。沿岸では、島根半島
沖、能登半島沖、渡島半島沖、利尻島沖でCPUEが30尾以上の分布密度が高い操業点が
みられました。昨年は北海道沿岸でCPUEが180尾に達する操業点がありましたが、今
年はそのような操業点はありませんでした。沖合域では日本海中央部の大和堆付近で
CPUEが20〜50尾前後の分布密度の高い操業点が多くみられました。
 一斉調査時の分布状況は概ね9月まで継続し、10月以降にスルメイカは南下を始め
ます。今年は昨年に比べて分布が南寄りで、北海道西沖の分布量が少ないため、10月
以降に北海道から対馬海峡に向けて南下するスルメイカも少ないことが予想されま
す。

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