2011年1月31日月曜日

石川県主要港の水揚げ状況(1月11日~20日)

・定置網  
ブリは、1月上旬に続き七尾地区・宇出津港でまとまった水揚げが続き、平年(過去10年平均)をかなり上回りました(平年の15倍)。 11月から1月中旬までの累計は939トンで、1995年以降では最も高い値となりました。
ウマヅラハギ(かわはぎ)は前年を上回り、マアジ・スルメイカは前年並みでした。

・まき網
金沢港・蛸島港・七尾港ではブリ・ガンド・フクラギの水揚げがありました。

・底びき網 
荒天が続き出漁日数が少ないため、ズワイガニ・ニギス・アマエビなど主要魚種はいずれも前年を下回りました。

・その他 
刺し網では、マダラが好漁であった前年を下回りました。ウマヅラハギ(かわはぎ)・アカガレイは前年並みでした。

石川県周辺海域の表面水温図(1月27日)

・表面水温は11℃台の水域が広がっており、過去5ヵ年の平均水温と比較すると、禄剛埼北東沖で低めとなっています。

沿岸観測ブイの水温(1月27日)

・沿岸観測ブイの水温(水深10m)は、1月中旬に比べ約1.3℃低下し、前年を下回って推移しています。
1月27日の水温は11.6℃で、小浦沿岸では前年に比べ0.4℃低め、岸端沿岸では1.1℃低めでした。


・港内水温(水深1.5m)は、1月中旬に比べ約0.5℃低下しました。
1月27日の水温は8.2℃~11.9℃で、前年に比べ宇出津港では1.0℃低め、石崎港では1.6℃低めでした。




2011年1月17日月曜日

石川県主要港の水揚げ状況(1月1日~10日)

・定置網 
ブリは、宇出津港・七尾地区でまとまった漁獲があり、平年(過去10年平均)をかなり上回りました(平年比384%)。1月中旬に入ってからも豊漁が続いており、11月からの累計は1995年以降で最高となる見込みです。マアジは前年を下回り、ウマヅラハギ(かわはぎ)は前年並みでした。





















・まき網 
ガンド・フクラギは蛸島港主体に前年を上回り、ブリは前年を下回りました。
・底びき網 
ズワイガニ・コウバコガニは、いずれも前年を上回りました。ニギスは金沢港主体に前年を下回り、アカガレイは前年並みでした。
・その他 刺し網・釣りでは、ウマヅラハギ(かわはぎ)が前年を上回り、マダラが前年を下回りました。

石川県周辺海域の表面水温図(1月14日)

・表面水温は12℃台の水域が広がっており、過去5年の平均水温と比較すると、能登半島北西沖で高めとなっています。

沿岸観測ブイの水温(1月13日)

・沿岸観測ブイの1月中旬の水温(水深10m)は、1月上旬に比べ約1℃低下しました。
1月13日の水温は12.5℃~13.1℃で、小浦・鵜川沿岸では前年に比べ0.1~0.2℃低めでした。
・港内水温(水深1.5m)は、1月上旬に比べ約1℃低下しました。1月13日の水温は9.4℃~13.5℃で、宇出津港では前年に比べ0.1℃低め、石崎港では0.8℃高めでした。


底びき網漁業の年間水揚げ状況(平成22年)

・集計期間:平成22年1月~12月

・漁業種類:石川県主要港の沖合底びき網漁業と小型底びき網第一種漁業
・集計対象港:橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港

1 漁獲量と水揚げ金額(図1)

石川県内主要港における平成22年の水揚げ量は6,240トンで、平年並みでした(平年比103%、前年比117%)。
ズワイガニ・ハタハタ・アカガレイ・マダラなどが好調でしたが、アマエビ・アンコウは不調でした。
水揚げ金額は36億4千万円で、平年を下回りました(平年比91%、前年比101%)。


2 出漁回数(図2)

年間延べ出漁回数は11,305回で、平年の83%、前年の98%でした。出漁回数は減少が続いていますが、出漁1回当たりの水揚げ金額はやや上向きで推移しています。
3 産地価格(図3)

県内産地価格(底びき網漁業)の推移について、平成7年を100とした指数でみると、平成22年は70で前年を下回り(前年比94%)、平成7年以降、低下傾向が続いています。

2011年1月7日金曜日

石川県主要港の水揚げ状況(12月21日~31日)

定置網 
  • ブリは、七尾地区でまとまった漁獲があり、不調であった前年を上回りました。
  • サワラ(サゴシを含む)は宇出津港主体に前年を上回り、マアジは前年を下回りました。

まき網 
  • ガンド・フクラギは富来港・七尾港主体に前年を上回り、ブリは前年を下回りました。

底びき網 
  • 時化のため出漁日数が少なく低調な水揚げとなり、主要魚種はいずれも前年を下回りました。

その他 
  • 刺し網・釣りでは、フクラギ・ガンドが前年を上回りました。
  • 小型いか釣りでは、金沢港・蛸島港でスルメイカの水揚げがありました。

石川県周辺海域の表面水温図(1月6日)

・表面水温は13℃台の水域が広がっており、過去5年の平均水温と比較すると、能登半島西方沖で高めとなっています。


 

沿岸観測ブイの水温(1月5日)

・沿岸観測ブイの1月上旬の水温(水深10m)は、12月下旬に比べ約1℃低下しました。1月5日の水温は13.3℃~14.4℃で、小浦・鵜川沿岸では前年に比べ0.1~0.4℃低め、岸端沿岸では0.1℃高めでした。


・港内水温(水深1.5m)は、12月下旬に比べ約1℃低下しました。1月5日の水温は11.0℃~13.8℃で、宇出津港では前年に比べ0.8℃高めでした。石崎港では年末からの荒天で8℃台まで低下しましたが、その後は11℃まで上昇し、前年に比べ1.1℃高めでした。




定置網漁業の年間水揚げ状況(平成22年)

・集計期間:平成22年1月~12月

・漁業種類:石川県内主要港の大型定置網漁業と小型定置網漁業
・集計対象港:橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港・松波港・宇出津港・七尾地区

1 漁獲量(図1)
石川県内主要港における平成22年の漁獲量は14,981トンで、平年並みでした(平年比108%、前年比98%)。
マアジ・マサバ・サワラ・スルメイカが不調でしたが、ブリ・クロマグロ(メジを含む)・マダイ・アオリイカ・カマスなどが好調でした。

2 水揚金額(図1)

水揚げ金額は37.3億円で、平年を下回りました(平年比91%、前年比93%)。水揚げ金額に占める割合が最も高いブリ類(ブリ・ガンド・フクラギ)の価格が低下したことやマアジ・サワラが不調だったことなどから、過去10年間では平成15年・17年に次ぐ低い値となりました。


3 産地価格(図2)

県内産地価格(定置網漁業)の推移について、平成7年を100とした指数でみると、平成22年は73で前年を下回り(前年比95%)、平成7年以降、低下傾向が続いています。 

(海洋資源部 木本昭紀)