平成12年(2000年)以降日本海におけるサワラの漁獲量が急増しました。本県でも定置網を中心に年間1,000トン以上のサワラが漁獲されており、全国でもトップクラスの漁場となっています。サワラは大きさにより、「さごし」(概ね1㎏未満)と「さわら」(1㎏以上)の2つの銘柄に分かれています。本県のサワラ漁は「さわら」が主体の春漁と、「さごし」が多い秋漁に分けられます。
本県定置網における「さわら」の春漁期(4~6月)の漁獲量には、前年の秋漁期(9~12月)の「さわら」漁獲量に正比例する関係がみられます(図1)。この関係式に、昨年の秋漁期漁獲量187トンを代入すると、今年の春漁期の漁獲量は344トンと見積もられます。漁期中の海況条件(水温等)により変動するものの、前年(419トン)を下回るが過去10年平均(249トン)をやや上回る漁獲量が期待されます。なお、本格的な漁期は4月下旬以降になると見込まれます。
(海洋資源部 辻俊宏)
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