2012年6月29日金曜日

石川県主要港の水揚げ状況(6月11日~20日)

・定置網

 トビウオ類は、外浦海域主体に前年をかなり上回りました。5月から6月中旬までの累計は192トンで、過去10年間では最も多い値となりました。クロマグロは宇出津港主体に順調な水揚げが続き前年を上回りました。サイズは前旬と同様に50kg台から90kg台が主体でした。マサバは前年を上回り、マアジ・フクラギ・マダイ・サワラ(さごしを含む。)は前年を下回りました。

・まき網
 マイワシは、富来港主体に前年をかなり上回り、下旬以降も好漁が続いています。ウルメイワシ・マサバは富来港・輪島港主体に前年を上回りました。

・底びき網・ごち網
 アマエビは金沢港主体に前年並み、ニギス・アカガレイ・ハタハタは前年を下回りました。

・その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 サザエ・ウマヅラハギ(かわはぎ)・ウスメバル(やなぎばちめ)は前年を下回ました。

・小型いか釣り
 スルメイカは、富来港・鹿磯港・輪島港主体に7.1万箱の水揚げがあり、前年並みでした。サイズは20入れ・25入れが主体でした。



沿岸観測ブイの水温(6月21日~25日の平均)

・沿岸観測ブイの水温(水深10m)

過去3年平均に比べ、外浦沿岸の観測点では概ね低め、内浦沿岸の観測点では平均並みでした。6月21日~25日の平均水温は19.4℃~20.5℃で、台風4号が通過した6月20日以降、横ばいで推移しています。

・港内水温(水深1.5m)
過去3年平均に比べ、いずれの観測点も低めとなりました。6月21日~25日の平均水温は19.4℃~21.6℃で、6月中旬に比べ約1.4℃低下しました。
石崎港内の水温は6月中旬まで高めで推移していましたが、その後、荒天や台風の影響で3℃以上低下し、23日以降は過去5年平均並みで推移しています。

石川県周辺海域の表面水温(6月25日)

石川県周辺海域の表面水温は19℃~20℃台の水域が広がっています。沿岸域では水温の低い海域が分布し、過去5カ年の平均水温と比較すると、0.5℃以上低めとなっています。

2012年6月22日金曜日

小型いか釣りのスルメイカ水揚げ状況(6月19日までの速報値)

6月中旬の水揚げ箱数は6.9万箱で、前旬を下回りました。日本海北部へ北上する船が増えてきたことや台風の影響もあり、水揚げ隻数は徐々に減少しています。
5月から6月中旬までの累計は41万箱で、過去5年平均並みでした。

石川県主要港の水揚げ状況(6月1日~10日)

・定置網
 フグ類は、ゴマフグ(さめふぐ・さばふぐ)主体に、好漁だった前年を下回りましたが過去5年平均並みでした。トビウオ類は漁期が遅れた前年をかなり上回りました。クロマグロは宇出津港・七尾地区主体に順調な水揚げが続き前年並みでした。サイズは50kg台から90kg台が主体となっています。マアジ・フクラギ・サワラ(さごしを含む。)は前年を下回りました。
・まき網
 マイワシは、富来港主体に前年をかなり上回りました。サイズは大羽が主体で、中旬以降も好漁が続いています。
・底びき網・ごち網
 ニギス・アマエビは金沢港主体に前年並みでした。
・その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 サザエ・ウマヅラハギ(かわはぎ)は前年並み、ウスメバル(やなぎばちめ)は前年を下回りました。

沿岸観測ブイの水温(6月14日~18日の平均)

・沿岸観測ブイの水温(水深10m)
  過去3年平均に比べ、いずれの観測点も高めでした。6月14日~18日の平均水温は18.9℃~20.4℃で、6月上旬に比べ約1.0℃上昇しました。

・港内水温(水深1.5m)
  過去3年平均に比べ、いずれの観測点も高めとなりました。6月14日~18日の平均水温は20.5℃~21.7℃で、6月上旬に比べ約1.4℃上昇しました。

石川県周辺海域の表面水温(6月19日)

石川県周辺海域の表面水温は19℃~20℃台の水域が広がっています。外浦から加賀沿岸に水温の高い海域が分布し、過去5カ年の平均水温と比較すると、1.5℃以上高めとなっています。

2012年6月15日金曜日

小型いか釣りのスルメイカ水揚げ状況(6月10日までの速報値)


石川県沿岸ではスルメイカの盛漁期が続いています。6月上旬の水揚げ箱数は106万箱で、前旬をやや下回りましたが前年、過去5年平均並みでした。サイズは25入れが主体となっています。

石川県主要港の水揚げ状況(5月21日~31日)




・定置網
 フグ類は、ゴマフグ(さめふぐ・さばふぐ)主体に、好漁だった前年をさらに上回りました。トビウオ類は、漁期が遅れた前年をかなり上回りました。マサバ・クロマグロは前年を上回り、マアジ・ガンド・フクラギ・マダイ・サワラ(さごしを含む。)は前年を下回りました。


・底びき網・ごち網
 アマエビは金沢港主体に前年を上回りました。ニギス・アカガレイ・ホッケは前年を上回り、ハタハタは前年並みでした。

・その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 ウスメバル(やなぎばちめ)・マダイ・サザエは前年を上回り、ガンドは前年を下回りました。

沿岸観測ブイの水温(6月6日~10日の平均)




・沿岸観測ブイの水温(水深10m) 過去3年平均に比べ、いずれの観測点も高めでした。6月6日~10日の平均水温は18.0℃~19.7℃で、5月下旬に比べ約1.5℃上昇しました。


・港内水温(水深1.5m) 過去3年平均に比べ、いずれの観測点も高めとなりました。6月6日~10日の平均水温は18.8℃~20.5℃で、5月下旬に比べ約1.6℃上昇しました。

石川県周辺海域の水温分布(水深200m)

平成246月上旬の水温分布図(水深200m)では、前年に比べ猿山岬西方沖と禄剛埼北方沖に水温の高い海域が見られました。



2012年6月4日月曜日

調査船白山丸によるスルメイカ分布量調査結果


 調査船白山丸は515日から23日に能登半島沖から北隠岐堆の付近でイカ釣り試験操業を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機11時間当たりの漁獲尾数)は、東経135度以東の能登半島沖では50.729.7尾と高く、東経134度以西の北隠岐堆付近では31.61.4尾と比較的低いことが分かりました。本調査のCPUEの平均値は23.5尾であり、昨年同時期(14.2尾)および過去5カ年同時期(17.3尾)の値を上回りました。5月の調査は漁場探索して任意に操業しているため、過去の結果とは厳密には比較できないものの、本年のスルメイカの分布状況は比較的良好であることがうかがえます。本調査で漁獲したスルメイカの魚体サイズ(外套長)の平均値は17.2㎝と昨年同時期と同等であり、過去5ヵ年平均(17.7㎝)に比べるとやや小さいことがわかりました。
(海洋資源部 四方崇文)




沿岸観測ブイの水温(5月25日~29日の平均)


・沿岸観測ブイの水温(水深10m)
 過去3年平均に比べ、いずれの観測点も1℃以上高めでした。5月25日~29日の平均水温は、16.8℃~17.6℃で、5月中旬に比べ約1.8℃上昇しました。


・港内水温(水深1.5m)
 過去3年平均に比べ、いずれの観測点も高めとなりました。5月25日~29日の平均水温は、16.9℃~19.2℃で、5月中旬に比べ約2.1℃上昇しました。

小型いか釣りのスルメイカ水揚げ状況(5月30日までの速報値)


5月に入り石川県沿岸ではスルメイカの盛漁期を迎えています。5月上旬は低調なスタートとなりましたが、その後、水揚げ箱数は順調に増加し、下旬は12万箱で、前年・過去5年平均を上回りました。サイズは25入れ・30入れが主体となっています。

石川県主要港の水揚げ状況(5月11日~20日)



・定置網
 マサバは宇出津港主体に前年をかなり上回りました。サイズは尾叉長28cmと34cmにモードが見られました。マアジ・ガンド・スルメイカは前年を上回り、ブリ・サワラ(サゴシを含む。)・マダイは前年を下回りました。

・底びき網・ごち網
 ニギスは金沢港主体に前年を上回りました。アカガレイ・アマエビは前年並み、ハタハタは前年を下回りました。
・その他(刺し網・釣り・採介藻など)
 ブリ・ガンド・ウスメバル(やなぎばちめ)は前年を下回り、サザエは前年を上回りました。