2013年漁期(昨年11月~今年3月)の底びき網漁船による県内主要港(橋立港・金沢港・富来港・輪島港・蛸島港・鵜飼港)へのズワイガニの水揚状況は以下のとおりでした。
2013年漁期のズワイガニの水揚量は253トンで、前年(292トン)の86%、過去5年平均(336トン)の75%でした。2011年漁期以降、ズワイガニの水揚量は減少傾向にあります。2013年漁期のコウバコの水揚量は183トンで、前年(190トン)の96%、過去5年平均(214トン)の86%でした。近年、コウバコの水揚量も減少傾向にあります。2013年漁期については、出漁回数が少なく、このことが水揚量の減少に影響したと考えられます。
2013年漁期のズワイガニのキログラム単価は3,564円で、前年(2,945円)および過去5年平均(2,583円)を上回りました。コウバコの単価は1,724円で、前年(1,493円)および過去5年平均(1,394円)を上回りました。2011年以降、ズワイガニとコウバコの単価は上昇傾向にあり、これにより総水揚金額もやや上昇する傾向にあります。
本県の底びき網漁業者は、貴重なズワイガニ資源を保護するためにコウバコの漁期短縮やミズガニの禁漁などの資源管理に積極的に取り組んでいます。このこともあって、2013年漁期は水揚量が減少しましたが、その一方で単価は上昇し、これによって総水揚金額が維持されています。資源管理と漁業経営の両立という好循環が生まれつつあるようです。
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