今年生まれたブリの幼魚(0歳魚)は7月頃からボウズ(アオコ)やコゾクラ(ツバス)と呼ばれるサイズで定置網に入網し始め、9月にはフクラギと呼ばれるサイズに成長します。今年7月から9月の定置網(主要10港)による水揚量は360トン(速報値)であり、平年(過去10年平 均)の347トンとほぼ同水準でした。しかし、近年は盛漁期がやや遅い傾向にあり、10月以降、水揚量は上向くと考えられます。
10月から翌年3月のフクラギの水揚量と10月の富山湾の200m深水温の間には正の相関関係がみられます。今年の200m深水温(予測値)は平年より高く、この水温を水揚量と水温の関係式に当てはめると、10月から来年3月の水揚量は723トンと見積もられます。今後の海況(水温)により変動する可能性はあるものの今期のフクラギの水揚量は平年(538トン)を上回ると予想されます。
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