2014年9月30日火曜日

アオリイカの漁況の見通し (予報期間:9月~12月)

秋はアオリイカの漁期ですが、今年8月下旬から9月中旬の定置網による水揚量はわずか2トンと低調です。9月下旬から12月下旬の水揚量(実績値)をみると、2012年のように初秋の水温が高かった年は水揚量が多くなる傾向がみられます。また、漁期始めの水揚量が多い年はその後の水揚量も多い傾向にあります。

宇出津港の9月上旬の水温を「初秋の水温」、8月下旬から9月中旬の水揚量を「漁期始めの水揚量」とし、両データに基づいて9月下旬から12月下旬の水揚量を予測する計算式を得ました。この式から求めた予測値は実績値と概ね一致し、初秋の水温と漁期始めの水揚量からその後の水揚量が予測できることが分かります。今年については、初秋の水温は低めで、漁期始めの水揚量も少ないため、9月下旬から12月下旬の水揚量は108トンと見積もられ、前年および過去5年平均を下回ると予想されます。

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