2016年12月28日水曜日

石川県周辺海域の海面水温 (期間:12月22日~26日)

沿岸の海面水温 12月26日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は14~15℃台であり、過去5年平均との差は±0.0℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温  今期の水温は14.8~15.6℃で、12月中旬から約0.5℃低下しました。前年同時期との差は-0.5~-0.0℃、過去3年平均との差は-0.5~+0.2℃でした。
港内の水温 今期の水温は12.9~15.2℃で、前年同時期との差は-0.1~+0.2℃、過去3年平均との差は+0.2~+1.3℃でした。

珍しい魚が獲れました!


11月18日に能登町鵜川沖の定置網で体長4mほどのリュウグウノツカイが漁獲され、12月20日には能登町小浦沖の定置網で体長3mほどのリュウグウノツカイが漁獲されました。リュウグウノツカイは海岸に打ちあがったり混獲されたりして、石川県内では2009年末~2010年頭に約10個体、2015年11月にも1個体が確認されています。今冬はすでに2個体が混獲されており、最も多かった2009~2010年と同様のペースです。また、12月21日には能登町藤波沖の定置網でホシセミホウボウが漁獲されました。ホシセミホウボウについては、一昨年の漁海況情報(309号:2014年6月30日発行)でもお伝えしたように、南方から日本海に迷い込んだものと考えられます。魚たちは、私たちの舌はもちろん、時には目も楽しませてくれます。

石川県主要港の水揚状況 (期間:12月1日~15日)

定置網 ブリは81トン水揚げされました。11月上旬から12月中旬の累計は230トンで、前年(44トン)および過去5年平均(191トン)を上回りました。
まき網 ブリは前年を上回り、フクラギは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 ズワイガニは23トン、コウバコは22トン水揚げされました。11月上旬から12月中旬の累計はズワイガニ113トン、コウバコ130トンで、ズワイガニは前年(128トン)並みで過去5年平均(141トン)を下回り、コウバコは前年(145トン)並みで過去5年平均(165トン)を下回りました。マダラ・アマエビは前年並みで、ニギス・アカガレイは前年を下回りました。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年を上回り、マダラは前年を下回りました。

2016年12月15日木曜日

石川県周辺海域の海面水温 (期間:12月8日~12日)

沿岸の海面水温 12月12日の本県周辺(海岸線より30海里程度)の海面水温は15~16℃台であり、過去5年平均との差は-0.5~±0.0℃程度でした。
沿岸観測ブイの水温 今期の水温は15.6~16.3℃で、11月下旬から約1.4℃低下しました。前年同時期との差は-1.2~+0.4℃、過去3年平均との差は-1.2~+0.2℃でした。
港内の水温 今期の水温は12.9~15.7℃で、前年同時期との差は-0.7~+0.4℃、過去3年平均との差は-0.8~-0.1℃でした。

スルメイカの漁況の見通し (予報期間:来年1月~3月)

本県沿岸の定置網では12月頃からスルメイカの水揚量が徐々に増えてきます。スルメイカには秋生まれ群と冬生まれ群があり、冬季に定置網で漁獲されるスルメイカは冬生まれ群です。定置網による水揚量は年変動が大きく、これには海水温が関係しています。過去14年間の1~3月の水揚量と1月の50m深水温の関係を調べたところ、秋田県沖(北緯39.2~40.2度・東経137~139度の海域)の平均水温が低いほど、水揚量が多い傾向がみられました。

拡張版日本海海況予測システムでは、来年1月の秋田県沖の50m深平均水温は9.7℃と予測されています。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、来年1~3月の定置網による水揚量は597トン程度と推定され、過去5年平均(534トン)をやや上回り、昨年(572トン)並みになると予想されます。

石川県主要港の水揚状況 (期間:11月16日~30日)

定置網 ブリは77トン水揚げされました。11月上旬から11月下旬の累計は122トンで、前年(29トン)および過去5年平均(45トン)を上回りました。フクラギは105トン水揚げされました。9月上旬から11月下旬の累計は381トンで、前年(210トン)を上回り、過去5年平均(443トン)並みでした。マアジは前年を上回り、サワラ・サゴシは前年並み、カタクチイワシ・サバは前年を下回りました。
まき網 フクラギは前年を上回り、ブリは前年並み、ガンドは前年を下回りました。
底びき網・ごち網 マダラは前年を上回り、ズワイガニ・コウバコは前年並みでした。
刺網・釣り・その他 ベニズワイガニは前年並み、マダラは前年を下回りました。