2017年11月15日水曜日

寒ブリの漁況の見通し (予報期間:11月~来年3月)

■ 本県の寒ブリ漁は11月後半より始まり、12~1月が盛漁期となります。県内主要10港の定置網による寒ブリ(体重4㎏以上、11月~翌年3月)の水揚量は、近年、大きく年変動しており、昨年漁期は、平年(過去10年平均)を下回り、3年連続の低調な漁模様となりました。
■ 本県の寒ブリの水揚量は北上期(5~6月)の水揚量と、海況(水温)に強く影響されます。富山湾内の水温が高めで能登半島北西沖の水温が低めになり、両海域の100m深水温差が大きくなると豊漁になる傾向があります。今年の北上期のブリ漁獲量は348トンで、4年ぶりに平年(186トン)を上回る好漁でした。また、今年12月における富山湾と能登半島北西沖の水温差は、平年よりやや大きめになると予想されています(※)。
■ 過去の北上期水揚量と12月の100m深予測水温との関係式から、今期の定置網による寒ブリ水揚量は788トンと見積もられました。今後の海況や気象によって変動する可能性はあるものの、今期の寒ブリ漁は、平年(583トン)を上回ると予想されます。
※ 日本海区水産研究所・拡張版日本海海況予測システムより

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