スルメイカの資源状況を調べるため、現在、日本海側道県研究機関と国立研究開発法人水産研究・教育機構の試験船が共同して漁場一斉調査を行っており、石川県水産総合センターの調査船白山丸は6月12日から19日に能登半島沖~大和堆周辺海域の定点でイカ釣り調査を行いました。スルメイカの分布密度の指標であるCPUE(釣機1台1時間当たりの漁獲尾数)は0.7~38.8尾でした。全調査点の平均CPUEは12.8尾であり、前年(25.3尾)および過去5年平均(25.9尾)を下回ったことから、今年6月の日本海中央部へのスルメイカの来遊量は前年および過去5年平均を下回っていると判断できます。本調査で漁獲したスルメイカの外套長(魚体サイズの指標)の平均値は19.5cmであり、魚体は過去5年平均(20.7cm)に比べて小さめでした。なお、7月下旬に水産研究教育機構から漁場一斉調査の全体結果と8~12月の漁況の見通しをまとめた「日本海スルメイカ長期予報」が公表されます。本情報でもその概要をお知らせする予定です。
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