2018年9月28日金曜日

アオリイカの漁況の見通し (予報期間:9月~12月)

アオリイカは日本海側では青森県以南の沿岸域に分布し、水温の季節変動にあわせて、春に北上し、秋に南下します。石川県では南下期の個体が漁獲対象となっており、9~12月に主に定置網によって漁獲されます。

定置網による水揚量は年変動が大きく、これには水温が関係しています。9~12月の水揚量と9月上旬の宇出津港の水温との関係を調べたところ、水温が高い年ほど水揚量が多い傾向がみられます。今年の水温は25.3℃であり、過去5年平均(26.2℃)をやや下回りました。この値を水温と水揚量の関係式に当てはめると、今年9~12月の定置網による水揚量は100トン程度と推定され、前年(147トン)および過去5年平均(128トン)を下回ると予想されます。

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