国立研究開発法人水産研究・教育機構が7月3日に、一般社団法人漁業情報サービスセンターが7月2・3日に発表した大型クラゲに関する情報および県内報告は次のとおりです。
日本海 6月26日~7月2日に対馬の定置網で10~200個体(傘径40~100cm)、五島の定置網で2~100個体(傘径50~100cm)の入網がありました。山口県の定置網で7月1・2日に15個体(傘径50cm)、石川県でも7月4・5日に加賀市の定置網で2個体(傘径50~60cm)入網しました。
東シナ海・黄海 6月24~30日に水産研究・教育機構の調査船陽光丸で行われた大型クラゲの目視調査では、東シナ海西部で傘径15~70cmの個体の分布が目撃されました。なお、曳網調査では計14個体が入網しました(前年度は入網なし)。6月11~14日に仁川(韓国)・連雲港(中国)間の国際フェリーで行われた目視調査では、青島南沖で傘径10~40cmの小規模な集団(最大密度は0.19個体/100m2)が目撃されました。仁川・連雲港間の前年度同期の最大密度は0個体/100m2で、今年度は前年度を上回りました。上海・大阪間の国際フェリーによる目視調査でも済州島南沖で傘径20~50cmの大規模な集団(最大密度1.89個体/100m2)が目撃されました。
対馬海峡 6月25日に国際フェリーで行われた目視調査では、東水道で52個体、西水道で19個体(傘径25~80cm)が確認されました(前年度同時期は東水道で1個体のみ確認)。
東シナ海、黄海および対馬海峡の分布状況から、大型クラゲの分布水準は前年同時期を上回っていると判断されます。長崎県では広範囲で出現し、石川県でも入網があったことから、今後、注意が必要です。水産総合センターでは今後も大型クラゲの出現情報を収集・提供してまいります。大型クラゲの目視・入網情報等がありましたら、水産総合センターまでお知らせください。
0 件のコメント:
コメントを投稿