2019年7月26日金曜日

トラフグの放流

日本海におけるトラフグの産卵場は若狭湾や八郎潟周辺などいくつか知られており、七尾湾もその一つで稚魚の育成場ともなっています。

石川県沿岸ではトラフグの資源を増やすため漁業者による種苗放流が続けられており、今年も7月2日に志賀町赤崎漁港、七尾市能登島通漁港(七尾湾)でトラフグの稚魚約4万尾の放流を行いました。放流したトラフグは体長9cmほどで、能登島通漁港で放流したものについては、県や七尾市の職員、県漁協ななか支所の組合員14人が、追跡調査の目印になるよう2千尾の背びれを1匹ずつハサミで切除して放流しました。

トラフグは日本海を広く回遊し、親となって生まれた産卵場に帰ってくるとされており、放流したトラフグも大きく成長し石川県沿岸へ帰ってくることが期待されます。

水産総合センターでは放流魚の移動や回収率を推定するため、七尾魚市場㈱や県漁協能都支所に協力していただき放流魚の水揚げ状況調査を行っています。トラフグの標識方法は県毎に異なっており、本県は背ビレの切除を、他県では胸ビレや尾ビレの切除、タグの装着などを行っています。水揚げされたトラフグにこれらの標識が確認された際には水産総合センターまでご連絡ください。
(内藤隆介)



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